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みなさん、こんにちは!
そろそろ梅雨の季節ですね。頭痛がする、ダルい、やる気になれない…など、お天気が悪いとなぜか体調が悪くなるという人、女性にはわりと多いですよね。
そこで、今回はお天気と体調の話をしたいと思います。
私のクリニックでも、梅雨のシーズンになると、頭痛やむくみ、めまいなどの症状を訴える患者さんが増えてきます。「古傷が痛むと雨が降る」なんて昔から言われる通り、こうした不調はお天気と関係があるんだろうな~と何となく感じている人も多いのではないでしょうか。
まさにその通りで、お天気、とくに気圧と関係があるんです。
ではでは、ちょっと症状チェックをしてみましょう。心あたりのある項目はあるでしょうか。
症状チェック
□天気で体調が変わる
□雨が降り出す前や、降っているときに頭痛がする
□天気によってイライラする
□天気の悪い日はむくみやすい
□1年の中で憂鬱になる季節がある
□新幹線や飛行機で具合が悪くなることがある
どうでしょう?あてはまってしまったでしょうか?
もしもね、ひとつでもあてはまるものがあったら、気圧による体調不良に陥りやすい可能性が高いです。いわゆる気象病というやつ。
でも、なぜ気圧のせいで体調が悪くなってしまうのでしょう?
まず、西洋医学の観点からいうと、上に挙げた症状というのは、自律神経やホルモンが気圧の変化に追いつけずに起こった体調不良と説明することができます。
一方で、伝統医学の観点からはどんな説明になるかというと、「水毒」、この一言に尽きます。
水毒というのは伝統医学の考え方。からだが余分な水分をため込んで不調を招いている状態のことを言います。水は私たちが生きていく上で欠かせない大切なものではありますが、だからといって必要以上にため込むと、かえって毒となってしまう。
植木に水をやりすぎると根腐れするのと同じで、“過ぎたるはなお及ばざるが如し”なんです。
では、気圧と水がどう関係するのか見ていきましょう。
お天気の悪い時って、気圧が低くなっていますよね。低気圧におおわれて雨が降ってくるわけです。とくに梅雨の時期は何日にもわたり降り続く。
そうすると、何が起こるかというと、湿度がとっても高くなるんです。体感としては、ジメジメと湿っぽくなるわけですね。
この湿っぽさは、私たちの体内にある水分にも影響を与えます。体内の水分というのは、私たちが吐く息や肌の表面からも蒸発しているのですが、体の外が湿気の多い状態だと蒸発しにくくなってしまうのです。
洗濯物に例えるなら、天気のよい日はカラッと乾いて気持ちいいですよね。湿度が低いと乾くのも早いです。でも、雨の日が続いて部屋干しにしていると生乾きになるし、イヤなニオイもし始める。
梅雨時はこれと同じことが体に起こり、体内に余分な水がたまって、さまざまな不調を引き起こすのです。
お天気が悪いと体調が悪くなる気象病の原因は、体内の水分がうまく出ていかないことにあります。なので、改善するには、汗などで余分な水分を出してしまえばオッケー。
あれ?意外と単純ですね!
梅雨の時期は気分もウツウツしてしまうので、汗がかけて、気分がスカッとする、しかも気軽にできちゃう方法を紹介します。
1)壁から2歩くらい離れ、足を肩幅に開いて立つ。
2)壁に手をつき、体重をかけて腕立てふせを行なう。
※お尻を突き出さず、背中から足までが一直線になるように心がけます。
※20回1セットを週に4~5セット行ないましょう。
1)壁に片手をついて、背筋をまっすぐにして立つ。
2)片方の太ももをひざの角度が90°になるまで引き上げる。
※20回1セットを週に4~5セット行ないましょう。
1)両手を頭の後ろに回して、手をカギ組みにする。そのまま、ひじを左右に広げる動作を10回繰り返す。
2)片手を後頭部につけたまま、もう片方の手を斜め下に引く。10回繰り返したら、反対側も同じように10回繰り返す。
※1)~2)の1セットを、朝昼晩、各1セットずつ行なえると理想。こまめに行ないましょう。
1)床に座り、両方の足の裏をつけて、できるだけ体に引き寄せる。
2)息を吐きながら、体をできるだけ前に倒す。これを10回繰り返す。
3)両足を大きく開く。
4)息を吐きながら体をゆっくりと前に倒し、息を吸いながら体を起こす。
同様に右足に沿って体を倒し、次いで左足に体を倒す。各10回行なう。
※1)~4)の1セットを朝晩1セットずつ行ないましょう。
あとは必要以上に水をガブガブ摂り過ぎないこと!
余分な水分をしっかり出して、梅雨のシーズンを元気に過ごしましょう。
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