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みなさん、こんにちは!
暦の上では秋とはいえ、まだまだ暑いですね。
今回のテーマは尿漏れ。
寒い冬はもちろんですが、今のように空調でからだが冷える時期も、密かに気にしている人が多いんじゃないでしょうか。
尿漏れは、口には出しにくいけれど、悩んでいる人は結構多い症状です。
出産経験者の3~4人に一人が悩んでいるというデータもあるくらい。そして、出産の回数が多いほど尿漏れを起こしやすくなります。
どうして尿漏れになるかというと、骨盤底筋という筋肉が伸びてしまうのが大きな要因です。
骨盤底筋は、おなかの中にある内臓や脂肪を支えている筋肉で、男性にも女性にもあるもの。ただ女性の場合は、骨盤底筋に尿道、膣、肛門と3つも穴があいているのでちょっと大変なんですよね。
とくに膣。出産時の赤ちゃんは3キログラムくらいあります。その3キロある赤ちゃんが骨盤底筋にあいている膣から出てくるわけ。
それも、瞬間的にボンと出てくるわけじゃなく、時間をかけて回転しながら骨盤の中を通って、出てくるんです。赤ちゃんが回転しながら骨盤の中を通ってくることで、周囲のじん帯や筋肉が伸びたり、傷ついたりするんですね。
こうして起こるのが腹圧性尿失禁というタイプの尿漏れ。出産経験者で尿漏れがある場合、ほとんどがこのタイプです。
尿漏れは、ほかに過活動膀胱、混合性尿失禁、神経性頻尿などがあります。
水などを触っているときに突然尿意を感じる症状。女性の15人に1人が悩んでいるといわれていて、一番の原因は、骨盤底筋のゆるみやたるみです。
腹圧性尿失禁と過活動膀胱の混合型。30~40代に多い症状です。
神経性頻尿だけは少し違っていて、精神的なストレスが原因。少しの尿意ですぐにトイレに行きたくなってしまいます。
尿漏れの大きな要因は骨盤底筋にあるというお話をしてきました。これを伝統医学の視点で見ると、ちょっと違った説明になります。
伝統医学的に言うと、尿漏れというのは腎虚のあらわれなんです。腎虚とは、下半身の衰えのことで、生命力が弱っている状態を言います。一言にまとめると、老化ですね。
40歳も過ぎれば、誰だって足腰にガタが出始めます。冷える、痛い、しびれる、つる、むくむ…などなど、いろいろありますよね。これ、ぜ~んぶ腎虚のせいなんです。
若いときは下半身の筋肉が発達しているから、下半身の血流がとてもいいんです。下半身の血流がいいということは、下腹部にある臓器の血流もいい。だから元気なんです。
でも残念なことに、下半身の筋肉は年齢とともに減っていくんです。そのせいで下半身の血流が悪くなり、臓器の血流も悪くなって、あちこちにガタが出始める…。
その一つが尿漏れなんです。
対策には下半身の強化が大切。
とくに骨盤底筋の強化が重要ですよね!
簡単で、さりげなく、いつでもできる運動を紹介するので、ぜひ習慣にしてくださいね。
名付けて、「肛門ギュッ」トレーニング!
いすに座っているときでも、電車で立っているときでも、信号待ちしているときでも、他の人にはバレませんから、ギュッ、ギュッとしてくださいね!
この運動では、膣や尿道のあたりも一緒に刺激することになり、骨盤底筋全体をきたえることができますよ。
もう一つ、寝る前にベッドでできる方法も紹介しておきます。
これは、名付けて「お尻上げ」トレーニング!ひねりも何もないですね…。
テレビを見ながら、床に寝っ転がってやってもいいかも!
骨盤底筋トレーニングをすると、子宮や卵巣の血流が改善できるので、生理痛の解消にもいいですよ。
あとは、女性ホルモンの分泌が高まるから、美肌やアンチエイジングにも!
ぜひ、続けてみてくださいね。
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